鹿島神宮
茨城県 鹿嶋市
茨城・鹿嶋に鎮座する「常陸国一之宮」。武の神・武甕槌大神を祀り、勝負必勝・厄除けのご利益で武家から厚い崇敬を集めてきた。杉の巨木が立ち並ぶ神秘的な参道が圧倒的な存在感を放つ。
由緒
鹿島神宮は茨城県鹿嶋市に鎮座する「常陸国一之宮(ひたちのくにいちのみや)」であり、全国に約600社ある鹿島神社の総本社である。御祭神は武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)——雷神・剣の神として崇められる武の最高神だ。
武甕槌大神——雷と剣の神
武甕槌大神は日本神話において、天照大神の命を受けて出雲の国譲り交渉に赴き、大国主命から国を譲らせた神として知られる。その際に用いた剣は「布都御魂(ふつのみたま)」と呼ばれ、武力と知恵を兼ね備えた神の象徴とされる。
雷の力を持つ神として武力の加護があるとされ、古くから武家・武士の崇敬を集めてきた。源頼朝・徳川家康をはじめ、歴代の武将が鹿島神宮に戦勝祈願に訪れた記録が残っている。
創建と歴史
創建は神武天皇元年(紀元前660年)とも伝えられる古社で、白鳳4年(676年)には社殿の造営が行われた記録がある。奈良時代には国家鎮護の神社として朝廷から格別の崇敬を受け、「神宮」の称号を有する神社は全国でも伊勢神宮・鹿島神宮・香取神宮の三社のみであった(現在は増加)。
平安時代には「東国の鎮守」として知られ、坂上田村麻呂が蝦夷征討の際に武運を祈願したと伝えられる。
参道と御神木
一の鳥居から本殿まで続く約2kmの参道は、樹齢数百年を超える杉の巨木に覆われた神秘的な空間だ。「杉並木」として茨城県の天然記念物に指定されており、早朝の霧の中を歩くと別世界に迷い込んだような感覚を覚える。
境内の総面積は東京ドームの約15倍に相当し、本殿・摂社・末社が点在する広大な聖域を形成している。
要石(かなめいし)と地震
境内の奥には「要石(かなめいし)」と呼ばれる不思議な石がある。地下深くに埋まる大鯰(なまず)の頭を押さえることで、地震を防いでいるという伝説があり、古くから地震除けの霊石として信仰されてきた。何度掘り起こしても翌朝には元通りになるとも言われ、その神秘性が参拝者を惹きつけている。
鹿と神使
鹿島神宮では鹿を神の使いとして大切に扱っており、境内の「鹿苑(ろくえん)」では数十頭の鹿が飼育されている。武甕槌大神が鹿に乗って奈良・春日大社に降り立ったという伝承から、春日大社とも深い縁がある。
アクセス
茨城県鹿嶋市宮中2306-1




